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<研究報告抜粋>
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| 2.要約 |
双方向CATV技術を利用した病院内映像情報システム(システム名『ホスビジョン』以下ホスビジョンと略す。)は、平成4年度の試作、試用を経て、ハード的には一応の実用段階に達した。本年度は臨床応用を中心に研究を行い、ハードの評価と改良を加えるとともに、患者教育に映像メディアを利用することの有用性、その結果としての看護業務の省力化について検討した、ホスビジョンを試用した映像による患者教育は医師、看護婦などのスタッフにも患者にも好評で、看護婦による入退院説明の短縮、省力化などの業務軽減、自己の疾病に関する患者の理解、闘病意欲の向上に有効であった、さらに使用する映像ソフト(ビデオ)の選択が適切で、ホスビジョンによる連絡放送が日常の業務の中に組み込まれれば、患者に対する各種の説明業務に関する時間の短縮および患者の理解、自立による積極的な治療看護への参加など看護業務の軽減に有効であると評価を得た。
一方、電話情報システムについては、平成4年度にコードレス電話を利用したバイタルサインの自動収集、データ管理システムを試作し、入院患者の体温、呼吸数、心拍数や血圧などの計測記録を患者に装着した各種生体情報センサからコードレス電話を介して、パーソナルコンピュータに通信し、看護側で集中管理することにより、カルテの記載や患者のトレンドの作成等の自動化の可能性を示した。
本年度は、患者に装着したセンサから、測定機器までの間をコードレス化することにより、患者の測定環境を向上させることが可能となるコードレスセンサの開発を試みた、コードレスセンサとバイタルサイン自動測定システムを組み合わせることにより、病院内の省人化や看護業務の省力化および患者モニタリングの合理化と高精度化が計れるばかりでなく、患者の入院生活のQOLの向上が期待できる。 |
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| 3.研究目的 |
入院中の患者に対する指導、教育に映像メディアを活用し、患者の理解と自立を促し、看護業務の軽減を図るために病院内の映像情報システムを開発した、本年度は本システムの臨床応用を中心に研究を行い、技術的な評価と改良、患者教育及び看護業務の軽減の有効性、すなわち具体的な業務軽減による短縮時間数、患者教育による入院患者の不安軽減によってもたらされる二次的な看護業務の軽減効果(ナセンスクレームの減少など)の検討を研究目的とした、
電話情報システムは、患者バイタルサインの自動収集・データ管理システムであり、看護業務の低減や患者の入院生活のQOLの向上を目的としている。平成4年度は看護業務の低減を目的として、入院患者の、呼吸数、心拍数や血圧などの測定記録を患者に装着した各種生体情報センサからコードレス電話を介して、パーソナルコンピュータに通信し、看護側で集中管理することにより、カルテの記載や患者のトレンドの作成等の自動化を行い、ナースが従来多くの時間を費やしたこれらの雑務を軽減する可能性をしましたが[1-4]、本年度は、患者の入院生活のQOLを向上させることに重点を置き、バイタルサイン測定のためのセンサと測定機器の間のリード線を無線化することにより、患者測定環境の改善を試みた。従来より生体情報計測のためのセンサ・電極から測定・記録機器までの間のリード線が被験者を拘束することは病院内における大きな問題であり、特に生体情報チャンネル化した場合は、スパゲティシンドロームと言われるように多くのリード線が著しく患者環境を阻害していた、本年度はこれらの問題解決のため、センサや電極のリード線のトラブルを解決するためのコードレスセンサの開発を研究目的とした。 |
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| 4.研究計画 |
| ホスビジョンについては、複数の医療期間の協力を得て、実際にホスビジョンを病院内に設置し、試用してもらい、機能性、操作性の評価を行うとともに、患者教育の中でホスビジョンを利用する臨床実験を行った。その評価と、看護業務の軽減が図れたかどうかについて調査を行った、電話情報システムについては、本年度は生体情報の電話伝送を行うための前段階として、これら生体情報を簡便かつ正確に測定するための手段を確立することを目標として、極近距離テレメトリの利用によるコードレスセンサの可能性について検討を行い、その実例として心電図電極からのホルター記録計までの間を無線化、そなわちコードレス化する方法について考案を行い、装置の試作・性能評価を行った。 |
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| 5.研究成果 |
a.ホスビジョン
(1)研究方法
a-1ハード面の評価と改良
協力病院で実際にホスビジョンを使用、操作してもらい、機能性、操作性について検討し、改良すべき点を確認した。
a-2患者教育の効果と業務軽減の評価
ホスビジョンの機能はいくつかあるが、その主なとおりは次のとおりである。
・病院自主放送
・連絡放送
・双方向を利用した実況中継
・緊急放送
・一般放送、BS放送等の再送信
このうち治療看護の支援、患者教育に使用するのは・〜・の機能である。
・病院自主放送
病院自主放送は、通常の一般放送と同じように、患者がチャンネルを選択し、自由に見たい番組を視聴する
事ができるものである。番組プログラムは、各病院が市販のビデオ等を使って独自に作成しているが、病院案内、各種オリエンテーション、病気の説明、日常生活の指導といった医療健康番組ばかりでなく、安らぎを与える環境ビデオや闘病意欲の向上を意図した観光案内ビデオなどが放送されている。一例としてきっこう会多根総合病院の番組表を図1にあげる。
・連絡放送
ホスビジョンは、放送センターやナースステーションから特定の患者(個別・複数)に対して強制割込の連絡放送を送ることができる、これはカメラ・マイクによる看護婦自身の表情。声をリアルタイムに送ることも、教育ビデオを送ることも任意である、患者が離床していないかどうかは応答ボタンを押してもらうことによって確認できる。
・双方向のCATVの利点を生かし、病院内のどこからでも患者の病態監視や、手術、糖尿病教室、催事などの実況中継をすることができる。上記のような機能の臨床実験を行い、運用上の問題、映像ソフトの選択(制作)も含めて検討も行った。 |
| 6、(略) |
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| 7.まとめ |
a.ホスビジョン
病院内映像情報システム(ホスビジョン)は、平成4年度の研究においてのハードの基本的な部分については一応の実用に達し、本年度はその臨床応用を中心に研究を進めハードの評価と改良を行った。また、映像による患者教育の有効性と業務の軽減の評価を行った。また、映像による患者教育の有効性と業務の軽減の評価を行った。また、映像による患者教育の有効性と業務の軽減の評価を行った。その結果、本研究の有意義性は確立されたと思われるが、様々な問題も提起された。ひとつには、技術的な要因であるが、本年度においては中継機能など双方向性の臨床実験が十分にできなかった。画面を通じての対話、患者からの呼び出し、見たいときに好きな番組が呼び出せるビデオ・オン.デマンドなど残された技術的な課題も多い。また、将来の病院内情報システムはインテリジェントホスピタルとして統合されていくであろうが、ホスビジョンは上位の病院のホストコンピューターとのいインターフェイスによって、現在、主としてスタッフ間のやり取りでしかない医療情報が患者のもとに到達し、ベッドサイドが情報端末になるという可能性を持っている。しかしそにためには克服すべき課題も多い。一方、マルチメディアが医療の分野で貢献できる最大のものは在宅医療の分野であると思われるが、光りファイバー網が各家庭にまで敷設されるのはかなり先の話しである。ホスビジョンの概念としてマルチメディアの性格はすでに内包しているが、過渡的な通信手段も含めて、在宅医療への応用の可能性を検討することが平成6年度の大きな課題となる。ソフト面においては、システム運用でのソフト、使用する映像ソフトについての検討が引き続き必要である。臨床実験についても、本年度よりさらに突っ込んだ研究、データ収集と分析を予定sしている。医療期間の性格、組織論的な部分も含めた応用例の研究、患者教育に関するスタッフとハードの越すとに対する省力化の効果を含めたシステムの経済性、適切な映像ソフトの供給システムも検討されなけばならない。平成6年度においてはこれら一つ一つの課題について研究を重ねたい。
b.電話情報システムにおけるコードセンサ
本研究で得られた知見をまとめると、
1.心電図電極、差動増幅器、FM変調器、送信器を一体化した胸部ユニットから、近距離に設置した受信器・ホルター記録計までのテレメトリを行うことにより、心電図におけるコードレス電極の可能性を示した。
2.センサーのコードレス化により、被験者の測定環境が著しく向上され、特に生体情報の長時間計測において、本法の有用性が示された。
3.従来の生体情報のテレメトリは異なり、極近距離のテレメトリであり、微弱電波の使用や消費電力の低減に対して有効であると思われた。
4.多チャンネル化への前段階として2チャンネルの心電図の伝送を試みた結果、良好な結果が得られ、生体計測においては大きな問題となるリード線によるトラブルの解消の一手段として期待できた。 |
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